玉島おかみさん会 浅原 <[email protected]>
2008年3月に初めて 「玉島おでん」を販売した。
雛まつりの時だったのですが、それからもう2年も
たったんですね。
今年になって 慌ただしく玉島で「玉島おでん」に
応援団が結成された。
玉島会議所青年部・たましま港若旦那会・玉島保勝会・
玉島商店街振興会・玉島支所産業支援課 そして
玉島おかみさん会!
秋には 大々的に「玉島物産店」で 試行錯誤で
出来上がった「玉島おでん」がお目見えします。
地域全体で盛り上がる事で 玉島で食べて頂ける
お店を広げやすいと思います。
現在、玉島おでんの歴史的背景やコンセプトを
作っている最中です。
さて なぜ玉島でおでんなのか?
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瀬戸内海の恵みを受け、昔から海産物が豊富に獲れていた、港町玉島。
江戸時代には既に、冠婚葬祭用の水産練り製品が生産され、特に
お祝いの席には、紅白の蒲鉾が並べられる風習がありました。
そんな水産練り製品の製造がより一層盛んになったのは、昭和20年代。
戦後の食糧不足の時代に貴重なタンパク源として、ちくわを中心とした
水産練り製品を作るための工場は、玉島南部を中心に、またたく間に
その数を増やしました。玉島南部は水産練り製品の一大産地となり、
瀬戸内海の恵みを受けた素材が織り成す味は、地元玉島だけでなく、
多くの人から愛され続けてきました。
一方、玉島の北部は、温暖な気候を生かし、旧来より桃や大根等の
県内有数の生産地であり、玉島の町は、いわば「半農半漁」の町として、
備中玉島港の築港以来大いに栄え、この営みは現在でも続いています。
また養鶏場もたくさんあり、図らずも玉島地区は、おでんの具材の宝庫で
あったのです。また、歴史のある味噌・醤油・酒等の醸造工場が点在
しているのも玉島の特徴といえます。
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ご存じのように玉島は ㈱元大・㈱丸玉水産があります。
しかも 全国の練加工品の本を読むと、「大ちくわ」は
70年ほど以前にはすでに瀬戸内海でとれた生鮮魚を
材料として作られたといいます。
大ちくわは ちくわ笛の住宅氏が使ったちくわも
玉島のものだと聞いている。
また 「鮮魚カステラ」については 以下のように書かれている。
岡山名産鮮魚カステラの由来は、古く浮田直家候が岡山に
居住を移し、祝賀式の酒宴のときの料理番が何かしら
珍しいものをと、いろいろ工夫の結果オランダ風の渡来カステラ
菓子を鮮魚によって、製造して売り出し非常な好評を
賜ったのに始まる。
鮮魚カステラとは 関東で言う伊達巻と同じようなもので
関西では厚焼きと呼ばれている。
鉄の角鍋で表裏両面を焼き上げ、すだれで巻いてないもの。
普通品は200gで関西をはじめ西日本で生産され、伊達巻より
甘みが少なく、身が締まっているのが特徴。
以上の事を踏まえ、玉島おでんの開発へと 地元が
力を合わせて 取り組んでいます。
写真は 2年前の玉島おでんのものと 野菜を
中心とした 夏のおでんの写真です。
地域の食文化とは 地域の土地の気候風土や
風俗や風習、交易によって 伝わり広まってくものなんだ
ろう。 地域の食文化に興味を持つことで 地域の
歴史や産業などを知るきっかけもなることだろう。
全国で広まっている B級グルメや特産品作りも
作る過程を通し、地域が協働で1つの目標に向かって
付き進むことにより、郷土愛や活性化に繋がることと
思う。
とにもかくにも 物作りというのは一朝一夕には
いかないもですが、我慢強く この「玉島おでん」も
広めていきたいと思います。
ご意見待ちしています♪
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